【上インSS】インデックス「あなたの眼が開くまで」【上条当麻】

2 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/09(日) 22:25:36.90 ID:Dar2WjyAO

私は右手をぎゅっと握る

その右手は世界を救った右手

私を救った右手

だけど貴方は――動かない
インデックス「――とうま、今日短髪が千羽鶴を置いたんだよ」

インデックス「短髪は涙でぐちゃぐちゃだったんだよ」
インデックス「とうまが早く起きればいいかも」
上条当麻「――」

3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/09(日) 22:26:42.73 ID:Dar2WjyAO

私の言葉に彼は答えない

彼は蝋人形のように眠る

私は泣きたくなった
4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/09(日) 22:31:59.61 ID:Dar2WjyAO

――その幻想をぶち殺す!
懐かしい言葉

私は眠っていたようだ
インデックス「とうまのことみんな心配してるんだよ」
彼は答えない

最後の一騎討ちで、彼は相討ちになった

彼は命をかけて世界を救い――そのまま動かなくなった

死んではいない

生きている

でも動かない

5 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/09(日) 22:35:31.21 ID:Dar2WjyAO

インデックス「とうま」

ぎゅっと手を握る

彼の血潮が感じられる

インデックス「ねえとうま――わたしはとうまに伝えてない事があるんだよ」

インデックス「だから起きてほしいかも」

彼は答えない
6 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/09(日) 22:39:12.70 ID:Dar2WjyAO

インデックス「――」

時計の針は無情にも進む

彼は起きない

マイセンの陶磁器見たいに彼は眠る

時が止まったように、動かない
7 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/09(日) 22:45:28.66 ID:Dar2WjyAO

インデックス「ねぇとうま――みんな待ってるかも」

彼はぴくりともしない

悲しくなる

強かった彼が、こうであると云うのは多くの人にショックを与えた
インデックス「――」
彼の額にキスをして、わたしはまた彼の横に座る

8 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/09(日) 22:50:44.76 ID:Dar2WjyAO
桜は散って草は青々となり紅葉が散って雪が積もり四季は過ぎる

四季が過ぎるのが嫌になった

彼は起きない

わたしは一人だ

私も彼も共に記憶を失った者同士

だからだろうか
彼から離れたくない

13 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/10(月) 23:57:18.78 ID:XPyBgjmAO
もし記憶がもう一度消えるなら――私は何を消すだろう?

彼が起きないなら、彼と一緒にいた時間を消すかもしれない

彼が起きないなら、この心は死んだ方がましだ
インデックス「辛いよ、とうま」
彼が起きなくなってもう二年

だけど――その二年はとても長かった
14 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/10(月) 23:59:10.71 ID:XPyBgjmAO
インデックス「とうま、とうまが起きないからステイルが禁煙に成功して、こもえにほめてもらってたんだよ」

他愛もない事を彼に話す

毒にも薬にもならない話し

上条当麻「」

いつか彼が起きると信じて
15 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/11(火) 00:03:13.97 ID:S56BUeZAO
チクタクチクタク

いつも無情に針は進む

彼の針は止まったまま

私の針は進んだまま

ああ――彼が進むか

――私が止まれば良いのに
ふっと、果物ナイフを手首に当てる

つーっと伝う血は、彼の寝具を濡らす

インデックス「あっ」

ぼうっとしすぎて、私は少し手首を切っていた
インデックス「・・・・・・」
疲れている

16 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/11(火) 00:14:36.66 ID:S56BUeZAO
インデックス「とうま」

インデックス「いまからわたしがいう事を聞いてほしいんだよ」

インデックス「多分とうまは鈍感だから気がついてないかもだけど」

言葉一つ一つをゆっくり吐き出す

インデックス「わたしを救ったあの時から」

喉が乾く

言葉を絞り出す

インデックス「私はとうまが好きだったんだよ」

インデックス「だから――」

死にたい

あなたが起きないなら、私の時計の針を止めたい

インデックス「――」

だから私は覚悟を決める

すっと刃物を手首に当てる

――どうせ今から死ぬんだ

だったら、最後のわがままくらい叶えたって良いだろう

17 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/11(火) 00:15:12.70 ID:S56BUeZAO
チュ

18 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/11(火) 00:16:58.36 ID:S56BUeZAO

おそらく、最初で最後のキス

彼は目を開けない

だから――わたしが彼の時計にあわせよう

インデックス「大好きだよ、とうま」
手首を切ろうとした時――
19 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/11(火) 00:19:21.86 ID:S56BUeZAO
上条当麻「俺もだ、インデックス」
ああ――そうだ

思い人の目を覚まさせるのはいつだって――
Fin

転載元
インデックス「あなたの眼が開くまで」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394371337/

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